はじめに
婚活を始めたばかりの頃の私は、「どんな女性が結婚相手として理想なのか」と聞かれたら、真っ先に容姿や年齢、仕事、趣味といった“スペック”を挙げていたと思う。
もちろん、それらが大切ではないとは言わない。第一印象において外見が重要なのは事実だし、価値観や生活スタイルの相性も無視はできない。
ただ、実際に何十人もの女性と会い、デートを重ね、ときには交際し、ときにはお断りされ、ときにはこちらからお断りをしてきたなかで、少しずつ気づいたことがあった。
「あの人、なんかすごく感じが良かったな。」
不思議なことに、あとから思い出す女性というのは、必ずしも一番美人だった人ではない。
LINEの返信が心地よかった人。
「このお店、美味しそうですね」と一緒にデートを作ってくれた人。
こちらばかりに質問を任せるのではなく、自分からも話題を振ってくれた人。
食事を「美味しい!」と嬉しそうに食べてくれた人。
デートのあと、「今日はありがとうございました。すごく楽しかったです」と連絡をくれた人。
そして、奢ったことに対して直筆の手紙とクッキーでお礼をしてくれた人。
どれも、ひとつひとつは小さなことだ。
しかし、その「小さなこと」の積み重ねが、「また会いたい」「もっと知りたい」「この人となら穏やかな家庭を築けそうだ」という気持ちにつながっていた。
結婚とは、たった一度のイベントではない。
毎日顔を合わせ、会話をし、一緒にご飯を食べ、何十年という時間を共有していく営みだ。
だからこそ、本当に大切なのは、スペック表では見えない部分なのではないかと思う。
感じの良さ。
気遣い。
感謝を伝える力。
相手に興味を持つ姿勢。
一緒にいる人を心地よくさせる空気感。
こういうものは、マッチングアプリのプロフィールには書かれていないし、年収や学歴のように数値化もできない。
でも、長い結婚生活の幸福度を左右するのは、案外こういう部分だったりする。
この記事では、私がこれまで出会ってきた女性のなかで、「この人、本当に感じが良かったな」と今でも記憶に残っている人たちの共通点を、ランキング形式で紹介していく。
もし婚活中の男性なら、「こういう女性と出会えたら大切にしたほうがいい」という判断基準として読んでほしい。
そして女性読者の方がいたら、「こういうところを見ている男性もいるんだ」と、ひとつの参考として受け取ってもらえたら嬉しい。
容姿は、正直、慣れる。
しかし、人柄は積み上がる。
結婚相手を探すうえで本当に見るべきものは何なのか。
私なりの答えを、これから書いていこうと思う。
第1章 『感じの良さ』は、なぜこんなにも破壊力があるのか
婚活をしていると、どうしても「条件」に目が向く。
年齢は何歳か。
顔は好みか。
年収はいくらか。
学歴はどうか。
仕事は安定しているか。
実家暮らしか、一人暮らしか。
こうした条件は確かに重要だ。むしろ、結婚という現実的なイベントを考える以上、無視してはいけない要素でもある。
ただ、何十人もの女性と実際に会ってみると、不思議なことに「また会いたい」と思う相手と、「もういいかな」と思う相手は、必ずしもスペックでは決まらないことに気づく。
むしろ、ある程度の条件を満たしている人同士になったとき、最後の決め手になるのは別のところだった。
それが、「感じの良さ」だ。
しかし、この「感じの良さ」という言葉ほど曖昧なものもない。
感じが良いって何だろう。
愛想がいいことだろうか。
笑顔が多いことだろうか。
気遣いができることだろうか。
もちろん、それらも含まれている。
ただ、私が婚活を通じて感じたのは、「感じの良さ」とは相手に対して『あなたと過ごすこの時間を大切にしています』というメッセージを、自然に伝えられる力なのではないかということだった。
たとえば、こちらが話しているときに、ちゃんと目を見て頷いてくれる。
「へぇ、それ面白いですね」と反応してくれる。
話を広げようとしてくれる。
こちらが選んだお店に対して、「すごく素敵なお店ですね」と言ってくれる。
食事を「美味しい」と笑顔で食べてくれる。
デートが終わったあとに、「今日はありがとうございました。楽しかったです」と連絡をくれる。
どれも難しいことではない。
お金もほとんどかからない。
特別な美貌も必要ない。
でも、こういう小さな行動を自然にできる人は驚くほど少ない。
そして、だからこそ圧倒的に印象に残る。
逆に、どれだけ容姿が好みでも、「なんとなく感じが悪い」と思ってしまう相手もいた。
会話はこちらから質問してばかり。
返事は「そうなんですね」「へぇ」で終わる。
店選びも「どこでもいいです」。
食事中も反応が薄い。
デート後の連絡も特になし。
もちろん、その人に悪気があるわけではないのだと思う。
緊張していたのかもしれないし、人見知りだったのかもしれない。
しかし、受け取る側としては、「あまり楽しんでいなかったのかな」「自分には興味がないのかな」と感じてしまう。
そして、その違和感は積み重なる。
婚活を始めたばかりの頃の私は、「もっと美人だったら」「もっと若かったら」といったことばかり考えていた。
しかし経験を重ねるうちに、「この人と毎週会いたいと思えるか」「一緒にいて疲れないか」のほうが、はるかに重要なのではないかと思うようになった。
結婚生活は、非日常ではない。
旅行でもない。
ディズニーランドでもない。
仕事で疲れて帰ってきた平日の夜に、「おかえり」と言いながら夕飯を食べる生活だ。
休日のスーパーで、「今日なに食べる?」と相談する生活だ。
洗濯物を畳みながら、他愛もない話をする生活だ。
子どもの学校行事の話をする生活だ。
親の介護や住宅ローンの話をする生活だ。
そういう、何でもない日常が何十年も続いていく。
そのときに重要なのは、毎日ドキドキするような刺激よりも、「この人といると心がすり減らない」という安心感なのではないだろうか。
感じの良い人は、一緒にいて疲れない。
相手を気遣いながらも、必要以上に頑張りすぎない。
自然体で、「あなたと過ごす時間を大切にしています」という空気を作ることができる。
そして不思議なことに、そういう人はこちらも自然と大切にしたくなる。
人は、自分を大切にしてくれる人を大切にしたくなる。
興味を持ってくれる人に興味を持つ。
笑顔を向けてくれる人に笑顔を返したくなる。
感謝してくれる人に、もっと何かしてあげたくなる。
つまり、「感じの良さ」とは単なる性格の問題ではない。
相手の優しさや思いやりを引き出す力でもあるのだ。
もちろん、人間だから完璧ではない。
いつも笑顔でいられるわけではないし、疲れている日もある。
機嫌が悪い日もある。
むしろ、「感じの良い人」は、聖人君子のような完璧な人ではないと思う。
ただ、相手に対する敬意や感謝を忘れない。
自分の都合だけでなく、相手の気持ちも想像する。
そして、それを小さな言葉や行動で伝える。
たったそれだけだ。
しかし、その「たったそれだけ」ができる人は、本当に貴重だ。
婚活市場では、「年収◯万円以上」「身長◯cm以上」「年齢は◯歳まで」といった条件が並ぶ。
たしかに条件は大切だ。
だが、もし条件だけで結婚相手を選んだとしても、毎日の生活が幸せになるとは限らない。
逆に、「感じの良さ」がある人は、多少のトラブルや困難があっても、一緒に乗り越えていける可能性が高い。
なぜなら、問題が起きたときに敵になるのではなく、「同じチーム」として向き合えるからだ。
だから私は、婚活中の男性に伝えたい。
容姿を見るな、とは言わない。
年齢を見るな、とは言わない。
条件を見るな、とも言わない。
でも、それと同じくらい、「感じの良さ」を見てほしい。
そして、もし出会った女性が、あなたに興味を持ってくれて、感謝を伝えてくれて、一緒にいる時間を楽しもうとしてくれているなら。
その人は、プロフィールには載っていない大きな魅力を持っている。
むしろ、長い人生を共に歩むうえでは、そういう魅力こそが最も価値のあるものなのかもしれない。
これから紹介する「最高に感じの良かった女性ベスト10」は、どれも派手なエピソードではない。
高級レストランでのサプライズでもなければ、ドラマのような劇的な出来事でもない。
けれど、今でも鮮明に覚えている。
それはきっと、人の心を動かすのは、日常のなかにある小さな優しさだからだ。
そして、もしあなたが婚活中なら。
ぜひ、「この人は感じが良いだろうか」という視点で、もう一度これまでの出会いを振り返ってみてほしい。
結婚相手として本当に大切にすべき人は、案外、そういうところにいるのかもしれないのだから。
第2章 ベスト10 LINEの返信テンポが心地よかった女性
――「返信の速さ」ではなく、「安心感」があった人
婚活をしていると、思った以上に人間関係を左右するものがある。
それが、LINEだ。
マッチングアプリで知り合ったあと。
初回デートの日程調整。
デート後のお礼。
次回の約束。
何気ない雑談。
付き合ってからのコミュニケーション。
今の時代、LINEは恋愛や婚活において避けて通れないインフラになっている。
そして私は、これまで出会ってきた女性のなかで「感じが良かったな」と思う人たちには、ある共通点があることに気づいた。
それは、
LINEの返信テンポが、ものすごく心地よかったこと。
ということだ。
ここで誤解してほしくないのは、「即レスしてくれる女性が最高だった」という話ではない。
むしろ逆だ。
私は、四六時中スマホを触っているようなやり取りは苦手だ。
仕事中もある。
趣味の時間もある。
友人との時間もある。
一人でボーッとしたい時間もある。
だから、「おはよう」「今なにしてる?」「お昼食べた?」「返信まだ?」みたいな、常時接続型の関係は正直しんどい。
一方で、丸一日、二日と平気で返ってこないやり取りもまた不安になる。
「興味ないのかな」
「面倒になったのかな」
「断られる前兆かな」
そんなことを考えてしまう。
婚活をしている男性なら、この独特のモヤモヤを経験したことがある人も多いのではないだろうか。
そんななかで、「この人、感じがいいな」と思った女性たちは、驚くほど返信のテンポが絶妙だった。
私の場合、その感覚はだいたい、
4~6時間後くらい。
だった。
仕事の合間。
昼休み。
仕事終わり。
夜寝る前。
そういうタイミングで自然に返ってくる。
決して早すぎない。
でも遅すぎない。
「あ、この人ちゃんと生活してるな」
「あ、自分とのやり取りも大切にしてくれているんだな」
そんな安心感があった。
特に印象的だったのは、
日程調整のときだけは返信が早かったこと。
という点だ。
普段の雑談は4~6時間後。
でも、
「来週の土曜日って空いてますか?」
「お店ここどうですか?」
「予約しようと思うのですが、19時で大丈夫ですか?」
こういう実務的な内容には、比較的すぐ返事が来る。
ここに私は、とても誠実さを感じた。
恋愛って、気持ちだけでは進まない。
実際に会うためには、スケジュールを合わせなければならない。
お店も決めなければならない。
予約もしなければならない。
つまり、「会うための行動」が必要になる。
だからこそ、
「大事なことにはちゃんと返す」
という姿勢は、そのまま相手への誠実さとして伝わってくる。
逆に、「また予定わかったら連絡します!」と言ったきり数日放置されたり、「いつでも大丈夫です!」だけで具体的な話が進まなかったりすると、少しずつ熱量は下がっていく。
もちろん、悪気はないのだと思う。
仕事が忙しいこともある。
返信が苦手な人もいる。
でも、受け取る側からすると、
「自分との約束を大切に扱ってくれているか」
というメッセージとして受け取ってしまう。
そしてもう一つ。
感じの良かった女性は、LINEを「試験」にしていなかった。
たまに婚活では、
「返信速度で脈ありかどうかを判断する」
「相手を焦らすためにあえて返信を遅らせる」
「駆け引きとして既読スルーする」
という恋愛テクニックが語られることがある。
でも、実際に感じの良かった女性たちは、そういう駆け引き臭さがなかった。
返せるときに返す。
大切な内容は早めに返す。
相手を不安にさせない。
必要以上に依存しない。
その自然体なコミュニケーションが、とても心地よかった。
私は以前、「LINEってその人の人柄が出るな」と思ったことがある。
文章の長さ。
絵文字の使い方。
句読点の打ち方。
返信の頻度。
質問の有無。
もちろん、それだけで人間性のすべては分からない。
しかし、
「相手にどういう気持ちになってほしいか」
は、意外とLINEに表れる。
感じの良い人は、「返信しなきゃ」と義務感で送っている感じがない。
でも、「放置してもいいや」という雑さもない。
そこには、
「ちゃんとあなたのことを考えていますよ」
という、ほどよい温度感がある。
そして何より、
LINEがストレスにならなかった。
これが大きかった。
婚活をしていると、会っている時間よりもLINEしている時間のほうが長かったりする。
付き合えばなおさらだ。
だからこそ、LINEの相性は軽視できない。
通知が来るたびに疲れる相手。
返信内容を考えるたびに消耗する相手。
既読がつくたびに不安になる相手。
そういう関係は、長く続けば続くほど苦しくなる。
逆に、
「あ、返ってきた」
「そうそう、このくらいのペースがちょうどいいんだよな」
「この人とのLINE、なんか落ち着くな」
と思える相手は、とても貴重だ。
恋愛の初期は、どうしてもドキドキや刺激に目が向く。
でも、結婚生活は何十年も続く。
毎日連絡を取り合い、ときには相談し、ときには喧嘩もし、ときには「牛乳買ってきて」と送る。
そういう日常の積み重ねのなかで、
「この人とのコミュニケーション、心地いいな」
と思えることは、想像以上に大きな価値になる。
LINEの返信が4~6時間後だったこと。
日程調整は早めだったこと。
駆け引きではなく誠実さがあったこと。
そして、こちらを不安にさせない程度の気遣いがあったこと。
一つひとつを切り取れば、本当に些細なことだ。
プロフィールには書かれない。
年収のように数字にもならない。
マッチングアプリの検索条件にも存在しない。
でも、こういう小さな積み重ねが、「また会いたい」「この人となら一緒にいられそうだ」という気持ちを育てていく。
婚活を始めた頃の私は、「可愛いかどうか」ばかり見ていた。
でも今なら、こう思う。
「LINEのやり取りが心地いい人って、人生も一緒に過ごしやすい。」
だからもし、あなたが婚活中で、LINEをしていて妙に安心する女性と出会ったなら。
その感覚を、軽く扱わないでほしい。
恋愛は盛り上がりで始まることもある。
でも結婚は、安心感の積み重ねで続いていく。
そして、その安心感は案外、「お疲れさまです!返信遅くなってすみません😊」という何気ない一通のLINEのなかに宿っているのかもしれない。
第3章 ベスト9 デートプランを一緒に考えてくれた女性
――「どこでもいいです」の一言が、男を少しずつ疲れさせる
婚活を始める前の私は、「デートプランなんて男が全部決めるものだ」と思っていた。
お店を探す。
場所を決める。
待ち合わせ場所を決める。
時間を決める。
予約をする。
当日の導線を考える。
女性をリードするのが男の役目であり、それができなければモテないのだろう、と。
実際、婚活の世界にはそういう価値観が今でも根強く存在する。
「男性側がエスコートして当然」
「男性側が段取りして当然」
「女性を楽しませて当然」
もちろん、それ自体を否定するつもりはない。
私自身、気になる女性とのデートであれば、お店を探すことも嫌ではないし、「ここ、喜んでくれるかな」と考える時間はむしろ楽しい。
ただ、何十人もの女性と会ってきて気づいたことがある。
それは、
“全部を男任せにしない女性”は、圧倒的に感じが良い。
ということだった。
そして逆に、どれだけ美人でも、少しずつこちらの気力を削っていく言葉がある。
それが、
「どこでもいいです。」
だ。
一見すると、相手に合わせる優しさのようにも見える。
「私は何でも大丈夫ですよ。」
「あなたの好きなところで。」
そういう意味で言っている人も多いのだと思う。
でも、何度も婚活を経験している男性ほど、この言葉に少し疲れてしまうことがある。
なぜなら、「どこでもいい」は、実質的には、
「全部あなたが決めてください。」
という意味になることが少なくないからだ。
イタリアンは好きなのか。
和食は好きなのか。
辛いものは食べられるのか。
アレルギーはないのか。
お酒は飲むのか。
駅から遠い店でも大丈夫なのか。
静かな店が好きなのか。
カフェでもいいのか。
予算感はどのくらいなのか。
何も分からない状態で決めるのは、実は結構大変だ。
もちろん、一回目なら頑張れる。
でも、それが積み重なると、
「この人、本当に会いたいと思ってくれてるのかな」
「自分ばかり頑張っている気がするな」
と感じることもある。
だからこそ、今でも印象に残っているのは、
「私は○○系のお店が好きです!」
「最近、中華食べたい気分なんですよね!」「このカフェ気になってました!」
と言ってくれた女性たちだった。
たったそれだけなのだ。
本当に、それだけ。
でも、その一言で、
「あ、この人、一緒にデートを作ろうとしてくれてるんだ。」
と思える。
それだけで、こちらのテンションは驚くほど上がる。
「じゃあ、そのお店見てみます!」
「近くで他にも良さそうなところ探してみますね。」
「そこ、気になってたんですよ!」
会話が自然と広がる。
デートそのものが共同作業になる。
そして不思議なことに、こういう女性とのデートは、当日も楽しいことが多かった。
なぜなら、
「楽しませてもらう側」
ではなく、
「一緒に楽しもうとしている側」
だからだ。
婚活をしていると、男性側は知らず知らずのうちに”接待モード”になることがある。
盛り上げなきゃ。
沈黙を作っちゃダメだ。
店選びを失敗しちゃダメだ。
退屈させちゃダメだ。
気を遣わせちゃダメだ。
まるで面接官と受験生のような空気になることすらある。
もちろん、多少のリードは必要だと思う。
でも、本来デートは二人で作るものだ。
どちらか一方がサービス提供者になるものではない。
感じの良かった女性たちは、そのことを自然と理解していたように思う。
例えば、
「私、甘いもの好きなので、食後にデザートあると嬉しいです!」
とか、
「実は人混み苦手なので、落ち着いたお店だとありがたいです。」
とか、
「お酒弱いので、一杯くらいなら飲めます!」
とか。
こういう情報を事前に伝えてくれるだけで、こちらはすごく助かる。
そして何より、
「自分のことを知ってもらおうとしてくれている」
という嬉しさがある。
婚活って、相手を知る場でもあるけれど、
同時に、
「自分を知ってもらう場」
でもある。
だから、「何でもいい」「どこでもいい」「合わせます」だけでは、実は関係は深まらない。
自分の好みを少し伝える。
苦手なことを少し伝える。
やってみたいことを少し提案する。
その積み重ねによって、
「この人ってこういう人なんだな。」
という理解が生まれていく。
そして、私は思う。
結婚生活もまた、デートプランと似ているのではないだろうか。
「今日の夕飯どうする?」
「旅行どこ行く?」
「子どもの習い事どうする?」
「休日何する?」
「老後どう過ごしたい?」
そのたびに、
「どこでもいい。」
「なんでもいい。」
だけだったら、正直しんどい。
逆に、
「私はこう思う。」
「でもあなたの意見も聞きたい。」
という姿勢があれば、一緒に人生を作っていける。
だから、感じの良かった女性たちに共通していたのは、
提案力そのものではなく、”参加する姿勢”だった。
高級レストランを知っている必要なんてない。
おしゃれなカフェをたくさん知っている必要もない。
ただ、
「私はこういうの好きです。」
「これ気になります。」
「一緒に考えましょう。」
その一言があるだけで、男性側の気持ちは驚くほど軽くなる。
そして、
「この人となら、結婚してからも色んなことを一緒に決めていけそうだな。」
という未来のイメージにつながる。
婚活では、スペックばかりが注目される。
年齢。
年収。
学歴。
職業。
でも、本当に大切なのは、
「この人と、人生を共同作業できるか。」
なのかもしれない。
そして、その片鱗は意外にも、
「今度、中華とかどうですか?」
という何気ない一言のなかに現れる。
もし、あなたが婚活中の男性なら。
デートプランを一緒に考えてくれる女性に出会ったとき、その価値を軽く見ないでほしい。
そして女性読者の方がいるなら、ぜひ知っておいてほしい。
男性は、「全部決めてほしい」と思っているわけではない。
むしろ、
「一緒に楽しもうとしてくれている。」
その姿勢そのものに、強く惹かれている。
人生は長い。
結婚は、もっと長い。
だからこそ、「どこでもいい」ではなく、
「私はこういうのが好きなんです。」
と言い合える相手は、想像以上に貴重なのである。
第4章 ベスト8 初回デートでも4割くらい出してくれた女性
――金額の問題じゃない。「払おうとしてくれた」という事実が嬉しかった
婚活において、定期的に炎上する話題がある。
それが、
「初回デートは男性が奢るべきか問題」
だ。
SNSを見れば、
「男なら全額奢って当然。」
「いや、対等なんだから割り勘でいい。」
「奢られ待ちの女性は無理。」
「奢ってくれない男は器が小さい。」
そんな意見が飛び交っている。
この話題になると、どうしても白か黒かで語られがちだ。
しかし、実際に婚活をしてきた身として思うのは、
現実は、そんなに単純じゃない。
ということだった。
まず最初に言っておくと、私は初回デートで奢ること自体は嫌ではない。
むしろ、好意を持っている女性との食事であれば、「今日は自分が出そう」と思うことのほうが多い。
自分で店を選び、自分から誘ったならなおさらだ。
「ごちそうさせてください。」
そう言うことに、男としての楽しさもある。
だから、「男性が奢るなんて絶対に嫌だ」というタイプではない。
ただ、それでも。
今まで出会ってきた女性のなかで、「この人、本当に感じが良かったな」と思った人たちには、ある共通点があった。
それは、
ちゃんと財布を出してくれたこと。
だった。
それも、
「えっ、ありがとうございます~♡」
と言いながら一歩も動かないわけではなく、
「私も払います!」
と自然に言ってくれる。
「いくらですか?」
と聞いてくれる。
実際に財布を開く。
そして、
結果として4割くらい出してくれた。
このくらいのバランス感覚の女性に、私は何度も「感じが良いな」と思った。
ここで重要なのは、
金額そのものではない。
ということだ。
正直に言えば、数千円の差で人生が変わるわけではない。
初回デートで3,000円多く払ったからといって、生活が苦しくなるわけでもない。
問題はそこではない。
私が嬉しかったのは、
「この人は、私ばかりに負担を背負わせないようにしてくれているんだ。」
と感じられたことだった。
婚活男性の多くは、デートの裏側でそれなりにエネルギーを使っている。
日程調整。
お店探し。
予約。
当日の移動。
会話の準備。
話題作り。
場の空気作り。
そして支払い。
もちろん、それを苦痛だと言いたいわけではない。
好きな女性との時間なら、それも楽しい。
でも、全部を「やってもらって当然」という態度を感じると、少しずつ疲れてしまう。
だからこそ、
「私も出します。」
という一言には、大きな意味がある。
それはお金ではなく、
「あなただけに頑張らせませんよ」
というメッセージだからだ。
実際、感じの良かった女性たちは、支払いの場面で変な駆け引きをしなかった。
「え~悪いですよ~」と言いながら財布を出さない。
「男性なんだから払ってください。」
そんな雰囲気ではなく、
「いや、本当に払います。」
「今日は出してもらったので、次は私がカフェ出しますね。」
そんな自然なやり取りだった。
そして不思議なことに、そういう女性ほど、
「いや、今日はいいよ。」
とこちらも気持ちよく言えた。
人間って面白い。
払うこと自体が嫌なのではない。
当たり前のように受け取られることが、少し悲しいのだ。
逆に、
「払おうとしてくれた。」
「気遣ってくれた。」
「申し訳ないと思ってくれた。」
そう感じられると、
「いやいや、本当に今日はごちそうさせて。」
という気持ちになる。
つまり、
奢りたくなる女性と、奢りたくなくなる女性の違いは、案外こういうところにある。
のだと思う。
もちろん、これは男性側にも言える話だ。
「男なんだから奢って当然だろ。」
「俺が払ったんだから感謝しろ。」
そんな態度では、女性も嫌になるだろう。
結局のところ大切なのは、
相手への敬意。
なのだ。
そして私は、4割くらい出してくれた女性たちに、その敬意を感じた。
「対等な関係でいたい。」
「してもらって当然とは思っていない。」
「あなたの時間もお金も大切だと思っています。」
そんな気持ちが伝わってきた。
さらに印象的だったのは、
「今日は出してもらったので、次のお茶は私が出しますね。」
と言ってくれた女性たちだった。
この一言だけで、
「あ、この人は損得勘定だけで動いていないな。」
と思えた。
初回デートの会計なんて、人生全体で見れば本当に小さな出来事だ。
でも、その小さな出来事には、その人の価値観が滲み出る。
受け取るだけなのか。
返そうとするのか。
感謝するのか。
当然と思うのか。
結婚生活も同じだ。
家事。
育児。
仕事。
介護。
収入。
精神的な支え。
人生には、さまざまな「負担」がある。
そのとき、
「全部あなたがやって。」
なのか。
それとも、
「私もできることをやるよ。」
なのか。
この違いは、何十年という結婚生活の幸福度を大きく左右する。
だから私は、婚活男性に伝えたい。
初回デートで払ってくれた女性を「ケチだ」と決めつけないでほしい。
そして女性にも伝えたい。
男性は、別にお金を失うことが嫌なのではない。
「自分だけが頑張っている」と感じることが、少し寂しい。
のだ。
だから、財布を出すこと。
「私も払います」と言うこと。
「次は私が出しますね」と伝えること。
それだけで、その女性の印象は驚くほど変わる。
実際、私が今でも「あの人、本当に感じが良かったな」と思い出す女性たちは、みんなそうだった。
美人だったかどうかは、正直もう曖昧だ。
どんな服を着ていたかも忘れている。
でも、
「ちゃんと払おうとしてくれた。」
という記憶だけは、不思議なくらい残っている。
それはたぶん、お金の記憶ではない。
思いやりの記憶なのだ。
結婚相手を選ぶとき、つい私たちは条件表ばかりを見てしまう。
でも、本当に大切なのは、
「この人は、自分だけに負担を押しつけない人だろうか。」
ということなのかもしれない。
そして、その答えは案外、初回デートのレジ前という、ごくありふれた場所に現れているのである。
第5章 ベスト7 女性側からも話題を振ってくれた女性
――「面接」ではなく、「会話」をしてくれた人
婚活をしている男性なら、一度は経験したことがあるのではないだろうか。
デートが終わったあと、どっと疲れてしまうあの感覚を。
別に嫌なことを言われたわけではない。
失礼な態度を取られたわけでもない。
相手もニコニコしていたし、感じが悪かったわけではない。
でも、なぜかものすごく疲れた。
家に帰ってシャワーを浴びながら、
「なんでこんなに消耗してるんだろう……」
と考えてみる。
すると、だいたい理由は同じだった。
自分ばかり話していた。
自分ばかり質問していた。自分ばかり場を回していた。
つまり、
「会話」ではなく、「面接」になっていた。
ということだ。
婚活では、男性側がリードすることを求められる場面が多い。
沈黙を埋める。
質問をする。
相手の緊張をほぐす。
話題を探す。
リアクションをする。
話を広げる。
もちろん、それ自体は嫌ではない。
むしろ、好きな女性に対してなら「もっと知りたい」と思うから、自然と質問も増える。
でも、それがずっと一方通行だと、少しずつ苦しくなってくる。
「休日は何をされてるんですか?」
「映画観ますか?」
「仕事ってどんな感じなんですか?」
「学生時代は何部だったんですか?」
「最近ハマってることありますか?」
こちらが質問する。
相手が答える。
「そうなんですね。」
そして沈黙。
またこちらが質問する。
また相手が答える。
そして沈黙。
……これ、地味にしんどい。
もちろん、人見知りの人もいる。
緊張している人もいる。
だから責めたいわけではない。
でも、何度も婚活を経験していると、
「この人とのデート、なんか楽しかったな。」
と思える女性には、ある共通点があることに気づく。
それは、
女性側からも話題を振ってくれたこと。
だった。
本当に些細なことだ。
「○○さんって、お休みの日は何してるんですか?」
「そのお仕事って、どんなところが大変なんですか?」
「さっき言ってた趣味、もう少し聞いてもいいですか?」
「学生時代ってどんなタイプでした?」
「なんでその仕事を選んだんですか?」
たったそれだけ。
でも、これがあるだけで、デートの空気はまるで変わる。
「あ、この人も自分を知ろうとしてくれているんだ。」
「興味を持ってくれているんだ。」
そう感じることができる。
そして、人間って単純なもので、
興味を持たれると、その相手に興味を持つ。
自分の話を楽しそうに聞いてくれる人を好きになる。
自分のことを知ろうとしてくれる人に心を開く。
「もっと話したいな。」
「また会いたいな。」
そう思うようになる。
逆に言えば、
「相手に興味を持つこと」
そのものが、最大級の愛嬌なのかもしれない。
私は婚活を通して、
「会話が上手い人」と「感じが良い人」は少し違うのだと思うようになった。
話術が巧みな人。
場を盛り上げるのが上手い人。
オチのある話ができる人。
そういう人は確かに魅力的だ。
でも、結婚相手として「一緒にいて心地良い」と感じる人は、
話が上手い人ではなく、興味を向けるのが上手い人。
だった。
例えば、こちらが何気なく、
「最近、散歩するのにハマってて。」
と言ったとする。
感じの良い人は、
「へぇ、どの辺歩くんですか?」
「なんで散歩始めたんですか?」
「一人で歩くんですか?」
「歩いてて楽しいことってあります?」
と自然に広げてくれる。
対して、そうでない場合は、
「へぇ、そうなんですね。」
で終わる。
たったこれだけの違いなのに、会話の満足度はまるで違う。
そして私は思う。
結婚生活もまた、「相手への興味」の連続なのではないだろうか。
「今日どうだった?」
「最近仕事どう?」
「何か悩んでることある?」
「嬉しかったことあった?」
「疲れてない?」
こういう小さな問いかけの積み重ねが、
夫婦関係を作っていく。
逆に、相手に無関心になった瞬間から、関係は少しずつ壊れていく。
恋愛感情というのは、永遠に燃え続けるものではない。
ドキドキはいつか落ち着く。
刺激にも慣れる。
容姿にも慣れる。
でも、
「あなたのことを知りたい。」
という好奇心は、長い関係のなかでも育て続けることができる。
だからこそ、
女性側からも話題を振ってくれること。
これは単なる会話テクニックではなく、
「あなたに興味がありますよ」という愛情表現の一つ
なのだと思う。
もちろん、男性側も同じだ。
女性ばかりに質問させてはいけない。
相手を知ろうとする努力は必要だ。
でも、もし婚活中の男性がこの記事を読んでいるなら、ぜひ覚えておいてほしい。
あなたがデートのあとに異様に疲れる相手。
逆に、「あっという間だったな」と感じる相手。
その違いは、相手の容姿やスペックではなく、
「会話を二人で作っていたかどうか」
なのかもしれない。
そして女性読者の方にも伝えたい。
「何を話せばいいか分からない。」
そんなときは、難しいことを考えなくていい。
相手が話したことに対して、
「なんで?」
「どうして?」
「それってどんな感じなんですか?」
と、一歩だけ踏み込んでみる。
たったそれだけで、
「この人、話しやすいな。」
という印象は驚くほど強くなる。
私は今でも、「感じの良かった女性」を思い出すとき、その人の顔より先に思い出すことがある。
それは、
「○○さんって、なんでそう思うんですか?」
と、目を輝かせながら聞いてくれた姿だ。
人は、自分の話を覚えてくれている人を好きになる。
自分に興味を持ってくれる人を好きになる。
そして、自分という人間を知ろうとしてくれる人に、心を許していく。
結婚相手を探すとき、つい私たちは条件表ばかりを見る。
年齢。
年収。
学歴。
職業。
でも、本当に長く一緒にいられる相手とは、
何十年経っても、「今日どうだった?」と聞き合える人。
なのかもしれない。
だからもし、女性側からも自然に話題を振ってくれる人と出会えたなら。
その「感じの良さ」を、どうか軽く見ないでほしい。
それは単なる会話上手ではなく、
「あなたという人間に興味があります」という、とても温かい才能なのだから。
第6章 ベスト6 適度な相槌と、自然な笑顔ができる女性
――愛嬌とは、「私はあなたといる時間を楽しんでいます」という技術である
婚活をしていると、「愛嬌のある女性が好きです」という男性の声をよく聞く。
でも、この「愛嬌」という言葉ほど、ふわっとしていて正体が分かりにくいものもない。
愛嬌って何だろう。
美人であることだろうか。
よく笑うことだろうか。
明るい性格であることだろうか。
話が上手いことだろうか。
もちろん、それらも関係はある。
ただ、実際に何十人もの女性と会ってきて私が思うのは、
愛嬌とは、美人かどうかではなく、「一緒にいる相手を安心させる力」のことなのではないか。
ということだ。
そして、その愛嬌の正体をもっと細かく分解すると、
適度な相槌と、自然な笑顔。
この二つに行き着く。
本当に驚くくらい、これだけで印象は変わる。
私はこれまで、「正直、容姿だけならそこまでタイプではなかったかもしれない。でも、ものすごく感じが良かった。」という女性に何人も出会ってきた。
そして、そういう女性を思い返すと、必ず共通していたものがある。
それが、
「ちゃんと反応してくれていたこと」
だった。
例えば、こちらが仕事の話をしたとする。
「最近ちょっと忙しくて、残業続きなんですよ。」
すると、
「えー、大変ですね。」
「それって毎日そんな感じなんですか?」
「ちゃんと休めてます?」
と返ってくる。
こちらが趣味の話をしたとする。
「最近、散歩にハマってるんですよね。」
すると、
「へぇ、なんで散歩始めたんですか?」
「どの辺歩くんですか?」
「歩いてると気分転換になります?」
と返ってくる。
そして、そのときの表情が柔らかい。
「へぇ~!」と少し目を見開いたり、
「それ面白いですね!」と笑ったり、
「大変でしたね」と眉を下げたり。
つまり、
ちゃんと感情が伝わってくる。
のだ。
人間は、自分の話に反応してもらえると嬉しい。
これは子どもでも大人でも同じだ。
「見て見て!」
「聞いて聞いて!」
という欲求は、誰のなかにもある。
そして、それを満たしてくれる人に対して、
「この人と話してると楽しいな。」
という感情を抱く。
逆に、どれだけ美人でも、反応が薄いと不安になる。
「へぇ。」
「そうなんですね。」
「なるほど。」
無表情。
リアクションなし。
目線はどこか別の方向。
もちろん、本人に悪気はないのだと思う。
緊張しているのかもしれない。
もともと感情表現が苦手なのかもしれない。
でも、受け取る側としては、
「あれ、自分の話ってつまらなかったのかな。」
「退屈させてるのかな。」
と不安になってしまう。
婚活男性の多くは、初回デートでそれなりに頑張っている。
話題を考える。
沈黙を埋める。
店を予約する。
気を遣う。
だからこそ、
「ちゃんと楽しんでくれているんだな。」
というサインがあるだけで、ものすごく救われる。
ここで大事なのは、
オーバーリアクションではない。
ということだ。
たまに、「愛嬌=大げさなリアクション」と思われることがある。
「えぇーーー!!すごーーーい!!」
「やばーーーい!!」
「ウケるーーー!!」
もちろん、それが自然にできる人もいる。
でも、必ずしも必要ではない。
むしろ、私が感じの良いと思った女性たちは、
「適度」
だった。
笑うところでは笑う。
真剣な話では真剣な顔をする。
困っていたら心配する。
嬉しい話なら一緒に喜ぶ。
感情の波長が合う。
だから、一緒にいて疲れない。
これは結婚生活でも同じなのだと思う。
例えば、仕事で嫌なことがあった日。
「今日さ、上司に怒られてさ。」
と言ったとき、
「ふーん。」
で終わるのか。
「え、大丈夫?何があったの?」
と返ってくるのか。
嬉しいことがあった日。
「今日、ちょっと褒められてさ。」
と言ったとき、
「そうなんだ。」
なのか。
「えー!すごいじゃん!」
なのか。
たったそれだけで、その日の幸福度は変わる。
そして、それが何十年も積み重なっていく。
恋愛って、特別なイベントだけではない。
旅行。
記念日。
誕生日。
プロポーズ。
もちろん、それらも大切だ。
でも人生のほとんどは、
何でもない日常。
なのだ。
仕事帰りの食卓。
テレビを見ながらの雑談。
スーパーの帰り道。
洗濯物を畳む時間。
そんな何でもない瞬間に、
「今日こんなことあってさ。」
「へぇ、それでどうなったの?」
という会話がある。
そこに笑顔がある。
そこに相槌がある。
それだけで、家という場所は安心できる空間になる。
私は昔、「愛嬌って才能なんだろうな」と思っていた。
でも今は少し違う。
もちろん、生まれ持った性格もあるだろう。
ただ、
「相手の話に反応する。」
「ちゃんと笑顔を向ける。」
「興味を持って聞く。」
これは、ある程度は意識でもできることだと思う。
そして、その積み重ねは、
容姿以上に人を惹きつける。
実際、婚活市場では「若さ」や「美しさ」が注目されやすい。
でも、何十人と会ってきた男性ほど最後に言うのは、
「結局、一緒にいて楽な人がいい。」
ということだったりする。
その「楽さ」の正体は何なのか。
私は、
自分の存在を肯定してくれるような相槌と笑顔。
なのではないかと思う。
「あなたの話、ちゃんと聞いてますよ。」
「あなたといる時間、楽しいですよ。」
「もっと聞かせてください。」
そんなメッセージを、言葉だけではなく表情で伝えられる人。
そういう人は、本当に感じが良い。
そして不思議なことに、そういう女性は特別なテクニックを使っているわけではない。
ただ、目の前の人との時間を大切にしている。
だから自然と笑顔になる。
自然と相槌が出る。
自然と場の空気が柔らかくなる。
もし婚活中の男性がこの記事を読んでいるなら、ぜひ思い出してみてほしい。
「また会いたいな」と思った女性は、どんな人だっただろうか。
おそらく、その人は絶世の美女だったからではなく、
あなたの話を嬉しそうに聞いてくれた人
だったのではないだろうか。
そして女性読者の方がいるなら、ぜひ知ってほしい。
愛嬌とは、生まれつきの才能ではない。
高価な美容医療でもない。
ブランドバッグでもない。
それは、
目の前の人に『あなたといる時間を楽しんでいます』と伝える、小さな技術。
なのだ。
そして、その小さな技術は、結婚生活という長い日常のなかで、何よりも大きな価値を生み出してくれるのである。
第7章 ベスト5 常にこちらに興味のありそうな表情をしていた女性
――「この人、本当に自分に興味を持ってくれているんだ」と感じた瞬間
婚活をしていて、何度か不思議な体験をしたことがある。
「会話の内容は正直あまり覚えていないのに、その人といた時間だけは妙に心地よかった。」
逆に、
「話題自体は盛り上がったはずなのに、なぜかもう一度会いたいと思わなかった。」
そんな経験だ。
当時の私は、その違いが何なのか分からなかった。
会話の内容だろうか。
価値観の一致だろうか。
趣味の共通点だろうか。
もちろん、それらも影響していたのだと思う。
でも後から振り返って気づいたのは、
「自分に興味を持ってくれているような表情をしていたかどうか」
だった。
これ、本当に大きい。
そして、婚活をしていない人からすると、「そんなことで?」と思われるかもしれない。
でも、実際に何十人もの初対面の相手と一対一で会う婚活という場では、この違いは驚くほど大きい。
例えば、自分が何か話しているとする。
「最近、こういう勉強をしていて。」
「この前、こんな出来事があって。」
「学生時代はこんな感じで。」
そんな何気ない話をしているとき。
感じの良かった女性たちは、決まって少し前のめりだった。
目線が合う。
頷いてくれる。
「へぇ」と言いながら少し目を見開く。
話の続きを待っているような顔をする。
そして、
「それで、それで?」
という空気を自然に出してくれる。
その瞬間、
「この人、自分の話をもっと聞きたいと思ってくれているんだ。」
という感覚になる。
これが、ものすごく嬉しい。
正直に言えば、人はみんな自分の話を聞いてほしい生き物だ。
自分の経験。
自分の考え。
自分の好きなこと。
自分の悩み。
「自分という人間を理解してほしい」という欲求を持っている。
だからこそ、
興味を持ってもらえることそのものが、最高の肯定になる。
「あ、自分の存在を歓迎してくれているんだ。」
そう感じる。
逆に、どれだけ美人でも、どれだけ条件が良くても、興味のなさそうな表情をされると苦しくなる。
目線は泳ぐ。
店内を見回している。
スマホを気にしている。
反応が薄い。
「そうなんですね。」
「へぇ。」
それだけ。
もちろん、本人に悪気はないのだと思う。
緊張しているのかもしれない。
疲れている日だったのかもしれない。
ただ、こちらとしては、
「早く帰りたいのかな。」
「つまらないのかな。」
「自分には興味ないんだろうな。」
と感じてしまう。
そして、その感覚はなかなか覆らない。
婚活男性の多くは、デートの場で少なからず緊張している。
ちゃんと話せるだろうか。
変なことを言わないだろうか。
つまらないと思われないだろうか。
沈黙したらどうしよう。
そんな不安を抱えながら席についている。
だからこそ、
「私はあなたに興味がありますよ。」
というサインは、想像以上に安心材料になる。
ここで面白いのは、
本当に興味があるかどうか以上に、「興味を持とうとしてくれている姿勢」が大切だということだ。
初対面なのだから、最初から心の底から相手に興味津々という人は少ないだろう。
でも、
「この人のことを知ってみよう。」
「この人はどんな人なんだろう。」
「今日は楽しい時間にしたいな。」
そう思っている人は、それが表情に出る。
目を見る。
少し身を乗り出す。
リアクションする。
質問する。
そして何より、
話を聞いているときの顔が柔らかい。
この柔らかさが、人を惹きつける。
私は以前、ある女性とのデートでこんなことがあった。
趣味の話になり、自分が少し熱を込めて話していたときだった。
ふと相手を見ると、その女性はニコニコしながらこちらを見ていた。
「へぇ~、そんなこと考えてるんですね。」
「それってなんでなんですか?」
「もっと聞きたいです。」
その表情には、お世辞っぽさがなかった。
社交辞令でもなかった。
純粋な好奇心のようなものがあった。
そして私は、驚くほど気持ちよく話していた。
あとから振り返ると、何を話したかはほとんど覚えていない。
でも、
「あの人と話していて、すごく楽しかった。」
という感覚だけは鮮明に残っている。
結婚生活も、結局はこれの延長なのかもしれない。
付き合い始めた頃は、お互いに知らないことだらけだ。
でも、何十年も一緒にいると、だいたいのことは知っていく。
仕事のこと。
家族のこと。
価値観。
癖。
考え方。
それでも、
「今日こんなことがあってさ。」
「へぇ、それで?」
と言い合える関係。
「まだあなたのことを知りたい。」
という気持ち。
これがある夫婦は強いのではないかと思う。
逆に、無関心は静かに関係を蝕む。
「ふーん。」
「別に。」
「好きにすれば。」
そういう反応が積み重なると、少しずつ会話は減っていく。
だから私は、「興味のありそうな表情」というのは、単なる恋愛テクニックではなく、
長期的な人間関係を維持するための才能
だと思っている。
そして、この才能は必ずしも生まれつきではない。
相手の目を見る。
スマホをしまう。
頷く。
「もっと聞かせてください」と伝える。
それだけでも、相手の受け取る印象は大きく変わる。
婚活市場では、どうしても条件ばかりが比較される。
年齢。
年収。
学歴。
身長。
職業。
でも、実際に「また会いたい」と思わせるのは、
あなたのことをもっと知りたい、という表情。
だったりする。
もし婚活中の男性がこの記事を読んでいるなら、ぜひ思い出してみてほしい。
今まで会った女性のなかで、「感じが良かったな」と思う人は、どんな顔であなたの話を聞いていただろうか。
きっと、話の内容以上に、
「うんうん。」
「へぇ。」
「それで?」
と、興味深そうにこちらを見てくれていたはずだ。
そして女性読者の方にも伝えたい。
人は、自分に興味を持ってくれる人を好きになる。
高価なプレゼントよりも。
完璧な会話術よりも。
見た目の華やかさよりも。
「あなたという人間を知りたい」という眼差しは、人の心を温かくする。
結婚相手を探すとき、本当に大切なのは、条件だけではない。
何十年経っても、
「今日のあなたは、どんな一日だったの?」
と聞けること。
そして、その答えを嬉しそうに聞けること。
そんな関係を築ける相手こそ、本当の意味で「感じの良い人」なのかもしれない。
第8章 ベスト4 デート後と帰宅後に、女性からお礼LINEをくれた女性
――「今日はありがとうございました。」その一言を、私は一生忘れない
婚活をしていると、デートが終わった瞬間に、どっと疲れが押し寄せることがある。
待ち合わせ場所を決めて。
少し早めに家を出て。
服装を整えて。
店までのルートを確認して。
会話のネタを頭の片隅で整理して。
相手が緊張していないか気を配って。
沈黙にならないように話をつないで。
会計を済ませて。
駅まで送って。
「今日はありがとうございました。」
そう言って別れる。
そして、一人で電車に乗る。
窓の外をぼんやり見ながら、
「今日、どうだったんだろうな。」
と考える。
楽しかった気もする。
でも、相手はどうだったのだろう。
退屈じゃなかっただろうか。
変なことを言っていなかっただろうか。
また会いたいと思ってくれているのだろうか。
婚活をしている男性なら、この何とも言えない時間を経験したことがある人は少なくないと思う。
そして、そんな不安を抱えているときにスマホが震える。
LINEを開く。
そこには、
「今日はありがとうございました!すごく楽しかったです😊」
というメッセージ。
たったそれだけ。
たった一文。
でも、その瞬間の安心感は、今でも忘れられない。
「ああ、よかった。」
「ちゃんと楽しんでくれていたんだ。」
「また会いたいと思ってくれているのかもしれない。」
心の中に張っていた緊張の糸が、ふっと緩む。
今まで出会ってきた女性のなかで、「本当に感じが良かったな」と思う人たちは、このお礼LINEを自然に送ってくれる人だった。
しかも、それは決して大げさな文章ではない。
長文でもない。
気の利いた言い回しでもない。
「今日はありがとうございました。」
「○○のお話、すごく楽しかったです。」「お店も美味しかったです!」「気をつけて帰ってくださいね。」
その程度だ。
でも、この程度だからこそ嬉しい。
気取っていない。
無理していない。
ただ、「感謝」と「楽しかった」という気持ちを、その日のうちに伝えてくれる。
それだけで、人の印象は驚くほど変わる。
私は昔、このお礼LINEを「マナー」だと思っていた。
でも今は少し違う。
これはマナーというより、
「相手との縁を大切にする姿勢」
なのだと思っている。
デートは、一人では成立しない。
相手も時間を使ってくれている。
お金も使っている。
体力も使っている。
そして、少なからず緊張もしている。
だからこそ、
「今日はありがとう。」
という一言には、
「あなたとの時間を大切に思っています。」
という意味が込められている。
逆に、デート後に何の連絡もないこともあった。
もちろん、それだけで「感じが悪い」とは思わない。
連絡が苦手な人もいるだろう。
疲れて寝てしまったのかもしれない。
でも、人間は分からないものに対して不安になる。
「どうだったんだろう。」
「迷惑だったかな。」
「もう会いたくないのかな。」
そんなことを考えてしまう。
だからこそ、
「今日はありがとうございました!」
の一言は、想像以上の安心を与えてくれる。
そして、感じの良かった女性たちは、もう一つ共通点があった。
それは、
帰宅後にも連絡をくれたこと。
「無事に帰れました!」
「今日は本当にありがとうございました。」
「ゆっくり休んでくださいね。」
この何気ない一文が、とても嬉しかった。
なぜだろうと考えたことがある。
そして思った。
たぶん、人は、
「自分の存在が、相手の一日の中に残っていた」
と感じると嬉しいのだ。
駅で別れたあと。
家に着いて。
お風呂に入って。
着替えて。
そのタイミングで、
「あ、そういえばLINEしよう。」
と思ってくれた。
その事実そのものが嬉しい。
「今日の出来事」として、自分との時間がちゃんと存在していた。
それを感じるからだ。
結婚生活も同じなのかもしれない。
派手なサプライズよりも、
「お疲れさま。」
「ありがとう。」
「無事に着いた?」
そんな小さな声掛けの積み重ねが、人を安心させる。
長く一緒にいる夫婦ほど、こういう当たり前の言葉を大切にしているように思う。
逆に、
「言わなくても分かるでしょ。」
が増えていくと、少しずつ気持ちはすれ違っていく。
感謝は、伝えないと伝わらない。
楽しかったも、言わないと伝わらない。
嬉しかったも、口にしないと相手には届かない。
だから私は、婚活を通して、
「ありがとうを言える人」は、本当に強い。
と思うようになった。
特別なスキルではない。
美貌でもない。
若さでもない。
でも、
「今日はありがとうございました。」
を自然に言える人は、周囲から大切にされる。
なぜなら、その人といると、
「ちゃんと自分の行動が報われた。」
と感じられるからだ。
男性は単純だ。
時間をかけたこと。
頑張ったこと。
気を遣ったこと。
それに対して、
「ありがとう。」
と言われると、
「また頑張ろうかな。」
と思える。
もちろん、女性だって同じだろう。
誰だって、自分の思いや行動を当たり前に扱われるより、感謝されたほうが嬉しい。
だから、お礼LINEというのは恋愛テクニックではない。
人間関係の基本なのだと思う。
そして、今まで出会った「感じの良い女性」たちは、その基本を驚くほど自然にできていた。
美人だったかどうか。
どんな服を着ていたか。
正直、曖昧になっている。
でも、
「今日はありがとうございました!楽しかったです😊」
というLINEだけは、何年経っても思い出せる。
それくらい、人の心に残る。
婚活をしていると、つい条件ばかりを見てしまう。
年齢。
年収。
職業。
見た目。
でも、本当に大切なのは、
「感謝をちゃんと伝えられる人かどうか」
なのかもしれない。
結婚とは、特別な日よりも、普通の日のほうが圧倒的に多い。
だからこそ、
「ありがとう。」
「お疲れさま。」
「今日もおかえり。」
そんな何気ない言葉を惜しまない人と一緒にいることは、人生の幸福度を大きく左右する。
もし婚活中のあなたが、デートのあとに自然なお礼LINEを送ってくれる女性と出会ったなら。
その「感じの良さ」を、どうか見逃さないでほしい。
それは単なる礼儀正しさではない。
あなたとの時間を大切にできる人の、静かな優しさ。
そしてきっと、その優しさこそが、何十年続く結婚生活を支える土台になっていくのだと思う。
第9章 ベスト3 お店で本当に美味しそうに食べてくれた女性
――「美味しい!」と言える人は、人生を楽しめる人なのかもしれない
婚活をしていて、「この人、また会いたいな」と思った理由を振り返ってみると、不思議なくらい記憶に残っている場面がある。
それは、高級レストランでもなければ、夜景の見えるバーでもない。
プロポーズのような特別な瞬間でもない。
もっとどうでもいいような場面だ。
料理が運ばれてきたとき。
一口食べたあと。
その女性が、
「えっ、美味しい!」
と、嬉しそうに笑った瞬間。
今でも、その表情を思い出せる人がいる。
婚活をしていると、男性側がお店を探すことは少なくない。
駅からのアクセス。
雰囲気。
価格帯。
口コミ。
女性が好きそうなジャンル。
静かに話せるか。
予約は必要か。
いろいろ考える。
もちろん、それを苦痛だとは思わない。
むしろ、「喜んでくれるかな」と考える時間は嫌いではない。
でも正直に言えば、
「この店選び、失敗したらどうしよう。」
というプレッシャーもある。
「微妙だったら申し訳ないな。」
「気に入ってくれなかったらどうしよう。」
「高すぎても安すぎてもダメかな。」
そんなことを考えながら店を予約している男性は、意外と多いのではないだろうか。
だからこそ、
「美味しいですね!」
という一言は、ものすごく嬉しい。
「このパスタ好きです。」
「ここのお肉すごく柔らかいですね。」
「デザートまで美味しい!」
「このお店、また来たいです。」
その反応を見るだけで、
「ああ、よかった。」
と心から安心する。
そして、
「またこの人を喜ばせたいな。」
と思う。
ここで大事なのは、
本当に美味しそうに食べること。
なのだと思う。
無理に褒める必要はない。
オーバーリアクションもいらない。
「すごーい!」「やばーい!」を連発する必要もない。
ただ、
「美味しい。」
と思ったときに、それを素直に口にできる。
それだけでいい。
でも、この「素直に喜ぶ」ということは、実は簡単なようで難しい。
婚活の場では、緊張もある。
相手によく思われたい気持ちもある。
食べ方を気にする人もいる。
遠慮する人もいる。
でも、感じの良かった女性たちは、
ちゃんと食事を楽しんでいた。
のだ。
美味しいものを食べて、美味しいと言う。
嬉しいことがあったら、嬉しいと言う。
楽しかったら、楽しいと言う。
それって実は、とても魅力的なことなのだと思う。
私は昔、「美味しそうに食べる女性って、なんでこんなに感じが良いんだろう」と考えたことがある。
そして、一つの結論にたどり着いた。
それは、
人生を楽しむ力があるから。
ということだった。
結婚生活って、特別なイベントの連続ではない。
高級ホテルに泊まる日よりも。
海外旅行に行く日よりも。
記念日ディナーの日よりも。
圧倒的に多いのは、
「今日の夕飯、何食べる?」
という日常だ。
スーパーで買った食材で作ったご飯。
近所の定食屋。
チェーン店のランチ。
コンビニのスイーツ。
休日のカフェ。
そういう何でもない食事が、人生の大半を占めている。
そのとき、
「別に。」
「普通。」
「ふーん。」
と食べる人と、
「これ美味しいね。」
「また作ろうか。」
「このお店当たりだね。」
と言える人。
どちらと一緒にいたいだろう。
私は間違いなく後者だ。
もちろん、味覚には個人差がある。
好き嫌いもある。
だから、「何でも褒めろ」という話ではない。
ただ、
目の前の小さな幸せを見つけて、それを言葉にできる人。
そういう人は、一緒にいて幸福度が高い。
婚活をしていると、「条件の良さ」が話題になることが多い。
若さ。
容姿。
年収。
職業。
学歴。
でも、実際に結婚生活を想像したとき、
「一緒にご飯を食べていて楽しいか。」
これはものすごく重要な要素だと思う。
そして、意外と軽視されがちでもある。
私は何人か、「正直、この人とは将来が想像できるな」と思った女性がいた。
その理由を振り返ると、
会話の内容でもなく。
スペックでもなく。
趣味の一致でもなく。
ただ、
「この人、本当に美味しそうに食べるな。」
だったことがある。
ラーメンを食べて、
「幸せ~。」
と言う。
ケーキを食べて、
「これ好きです。」
と笑う。
焼き鳥を食べて、
「また来たいですね。」
と言う。
その姿を見ていると、
「この人となら、何でもない日常も楽しそうだな。」
と思えた。
結婚って、結局そういうことなのかもしれない。
大きな幸せは、たまにしか訪れない。
でも、小さな幸せは毎日ある。
今日のご飯が美味しかった。
天気が良かった。
散歩が気持ち良かった。
テレビが面白かった。
コーヒーが美味しかった。
そういう小さな喜びを共有できる人は強い。
逆に、どれだけ条件が良くても、何をしても「別に」「普通」で終わる人とは、少しずつ日常が色褪せていく。
だから私は、
「美味しい!」と言える人は、人生を楽しめる人。
なのではないかと思っている。
そして、人生を楽しめる人は、一緒にいる人の人生まで少し明るくする。
婚活中の男性に伝えたい。
もし、あなたが頑張って探したお店で、
「すごく美味しいですね。」
と笑ってくれる女性と出会ったなら。
その価値を軽く見ないでほしい。
それは単なる食レポではない。
「あなたといるこの時間を楽しんでいます。」
という、とても温かいメッセージだからだ。
そして女性読者の方にも伝えたい。
美味しいものを美味しいと言うこと。
嬉しいことを嬉しいと言うこと。
楽しいことを楽しいと言うこと。
それは決して子どもっぽいことではない。
むしろ、
人生を豊かにする、とても大人な才能だ。
結婚相手を探すとき、私たちはつい「もっと条件の良い人がいるかもしれない」と考えてしまう。
でも本当に大切なのは、
「この人と一緒に、何でもないご飯の時間を楽しめるか。」
なのかもしれない。
そして、何年経っても、
「今日のご飯、美味しいね。」
「また食べに来ようか。」
と笑い合える人こそ。
長い人生を共に歩む相手として、最高に感じの良い人なのだと思う。
第10章 ベスト2 奢った次のデートで、直筆の手紙とクッキーをくれた女性
――たぶん私は、この出来事を一生忘れない
これまでの記事のなかで、「感じの良さ」についていろいろな話を書いてきた。
LINEの返信テンポ。
デートプランを一緒に考えてくれること。
支払いへの姿勢。
会話のキャッチボール。
相槌や笑顔。
興味を持ってくれる表情。
お礼LINE。
美味しそうに食事を楽しむ姿。
どれも、「また会いたい」と思わせてくれる小さな要素だった。
でも、そのなかでも。
今でも鮮明に覚えていて、
「ああ、この人、本当に感じの良い人だったな。」
と思い出す出来事がある。
それが、
奢った次のデートで、直筆の手紙とクッキーをくれた女性。
だった。
正直に言えば、初回デートの段階では、私はそこまで特別な期待をしていたわけではなかった。
楽しく話せた。
感じの良い人だなと思った。
また会いたいと思った。
だから次のデートの約束をした。
それくらいだった。
初回の食事では、会計もこちらが多めに払った。
それも特別なことではない。
婚活ではよくあることだ。
「今日は出しますよ。」
「ありがとうございます。」
そんな、ごく普通のやり取りだった。
そして数日後。
二回目のデートで待ち合わせをした。
少し雑談をして、お店に向かおうとしたそのときだった。
「これ、よかったら。」
そう言って、相手が小さな紙袋を差し出してきた。
「え?」
と戸惑う私。
中を見ると、小さなクッキーが入っていた。
そして、その中には、
直筆の手紙。
「前回はごちそうさまでした。」
「すごく楽しかったです。」
「お店も素敵でした。」
「本当にありがとうございました。」
そんな内容だった。
別に、高級ブランドのプレゼントではない。
何万円もするものではない。
手作りか、市販のものかも正直覚えていない。
でも、
衝撃だった。
たぶん、婚活をしてきた男性なら分かると思う。
「え、そこまでしてくれるの?」
という驚き。
そして、
「この人、本当にすごいな。」
という感動。
私はあのとき、
「この人は絶対に大切にされる人だろうな。」
と思った。
ここで誤解してほしくない。
私は別に、
「女性はお返しをするべきだ。」
と言いたいわけではない。
クッキーを配れ、とも思わない。
手紙を書け、とも思わない。
そんなことを求めている男性は少数だろう。
実際、ほとんどの女性はそこまでしない。
そして、それで全く問題ない。
でも。
だからこそ。
「してもらったことを、形にして返そう。」
という姿勢に、ものすごく心を動かされたのだ。
人は、自分が誰かのためにしたことを覚えている。
時間を使ったこと。
お金を使ったこと。
気を遣ったこと。
勇気を出したこと。
そして、それに対して、
「ありがとう。」
と返ってくるだけでも嬉しい。
でも、その「ありがとう」が、
手紙とクッキーという形になって返ってきた。
それは、想像以上に心に残った。
私はそのとき初めて、
「感謝って、金額じゃないんだな。」
と思った。
もし、その女性が「前回のお礼です」と言って、五千円の商品券を渡してきたらどうだろう。
たぶん、ここまで心は動かなかったと思う。
もちろん悪いことではない。
でも、そうじゃない。
手紙。
文字。
少しの手間。
少しの時間。
「あなたのために考えました。」
という痕跡。
人の心を動かすのは、案外そういうものなのだ。
私はその手紙を読んだとき、
「この人、職場でも友達にも好かれてるんだろうな。」
と思った。
なぜなら、
感謝を『感じる』だけでなく、『伝える』ところまでできる人だから。
世の中には、感謝している人はたくさんいる。
「ありがたいな。」
「嬉しかったな。」
そう思っている人は多い。
でも、それを伝える人は意外と少ない。
さらに、それを行動に移せる人はもっと少ない。
だからこそ、希少なのだ。
結婚生活も同じなのかもしれない。
夫が働いてくれている。
妻が家事をしてくれている。
子どもの送り迎えをしてくれている。
疲れているのに頑張ってくれている。
本当は、感謝している。
でも、
「まぁ、言わなくても分かるでしょ。」
で終わってしまう。
そして、少しずつ当たり前になっていく。
でも、本当に関係が長続きする夫婦って、
「いつもありがとう。」
をちゃんと伝えている気がする。
コンビニスイーツでもいい。
メモ書きでもいい。
ちょっとした差し入れでもいい。
「これ、好きだったよね。」
でもいい。
大切なのは、
相手の行動を当たり前だと思わないこと。
なのだと思う。
私はあのクッキーの味を覚えていない。
手紙の文章も、一字一句は覚えていない。
でも、
「嬉しかった。」
という感情だけは、何年経っても消えない。
それくらい、人は「感謝されること」に弱い。
そして、感謝を行動にできる人に惹かれる。
婚活市場では、条件ばかりが並ぶ。
年齢。
容姿。
年収。
職業。
学歴。
でも、
「ありがとうを形にできる人かどうか」
は、どこにも書かれていない。
プロフィールにも載らない。
検索条件にもない。
でも、結婚生活の幸福度を決めるうえでは、ものすごく重要な要素だと思う。
もし婚活中のあなたが、
「この人、何かしてもらったらちゃんと返そうとしてくれるな。」
「感謝を言葉だけじゃなく行動でも示してくれるな。」
そんな女性と出会ったなら。
その人は、ものすごく貴重な人かもしれない。
もちろん、直筆の手紙もクッキーも必須ではない。
そんなことをしなくても、素敵な女性はたくさんいる。
でも。
たぶん私は、この出来事を一生忘れない。
なぜなら、それは単なるお菓子ではなかったからだ。
そこには、
「あなたにしてもらったことを、私はちゃんと覚えています。」
「嬉しかったです。」
「ありがとう。」
という気持ちが詰まっていた。
そして結婚とは、結局のところ。
そういう「ありがとう」を何十年も積み重ねていく営みなのかもしれない。
豪華なプレゼントよりも。
派手なサプライズよりも。
高価なレストランよりも。
誰かのために少しだけ時間を使い、少しだけ手間をかけて、
「ありがとう。」
を伝えられる人。
そんな人こそ、人生を共に歩む相手として、最高に感じの良い人なのだと思う。
第11章 ベスト1 『ありがとう』と『嬉しい』を自然に言える女性
――結局、全部ここに集約される
ここまで、「いままで出会ったなかで最高に感じの良かった女性ベスト10」として、さまざまなエピソードを書いてきた。
LINEの返信テンポが心地よかった人。
デートプランを一緒に考えてくれた人。
初回デートでも「私も払います」と言ってくれた人。
女性側からも話題を振ってくれた人。
適度な相槌と笑顔で話を聞いてくれた人。
こちらに興味のある表情を向けてくれた人。
デート後にお礼LINEをくれた人。
美味しそうに食事を楽しんでくれた人。
そして、直筆の手紙とクッキーで感謝を伝えてくれた人。
どれも、本当に素敵だった。
どれも、「この人となら、また会いたい」と思わせてくれた。
でも。
もし、「結局、一番大事なのは何だったのか」と聞かれたら。
私は迷わず、こう答える。
『ありがとう』と『嬉しい』を自然に言える人。
たぶん、全部ここに集約される。
私は婚活を始めた頃、「結婚相手に求める条件」をたくさん持っていた。
若いほうがいい。
見た目は好みのほうがいい。
仕事はこうで。
趣味はこうで。
価値観はこうで。
年収はこうで。
いわゆる「理想の条件表」だ。
もちろん、それ自体は悪いことではない。
誰だって理想はある。
人生を共にする相手なのだから、条件を見ることも大切だ。
でも、何十人もの女性と会って。
上手くいったこともあれば、上手くいかなかったこともあって。
そのなかで少しずつ分かってきた。
結婚生活というのは、
「誰かと日常を共有すること」
なのだ。
旅行や記念日だけではない。
仕事終わりの夕飯。
休日のスーパー。
洗濯物を畳む時間。
疲れて帰ってきた平日の夜。
体調を崩した朝。
そんな何でもない日々の積み重ねだ。
そして、その日常のなかで何度も交わされる言葉。
それが、
「ありがとう。」
であり、
「嬉しい。」
なのだと思う。
「ご飯作ってくれてありがとう。」
「迎えに来てくれてありがとう。」
「洗濯してくれてありがとう。」
「お疲れさま。」
「今日も頑張ったね。」
「これ、美味しいね。」
「そんなふうに考えてくれて嬉しい。」
「一緒に来られて嬉しい。」
たったそれだけ。
でも、それだけで人は救われる。
私はこれまでの人生で、
「ありがとう」を言える人と、
「ありがとう」を飲み込んでしまう人の違いを何度も見てきた。
前者は、周囲から大切にされる。
後者は、決して悪い人ではないのに、少しずつ損をしてしまう。
なぜなら、人は、
自分の存在が誰かの役に立ったと感じたい生き物だから。
誰だって嬉しい。
自分の行動によって相手が喜んでくれたら。
誰だって頑張れる。
自分の存在を感謝してもらえたら。
だからこそ、「ありがとう」を自然に言える人は強い。
そして、「嬉しい」を自然に表現できる人もまた強い。
私は婚活中、あることに気づいた。
それは、
嬉しそうな人と一緒にいると、自分まで嬉しくなる。
ということだった。
「このお店、美味しい!」
「この景色きれいですね!」
「会えて嬉しいです。」
「今日、すごく楽しかったです。」
そういう人といると、
「また喜んでもらいたいな。」
と思う。
もっと話したくなる。
もっと一緒にいたくなる。
逆に、
何をしても、
「別に。」
「普通。」
「まぁ。」
という反応ばかりだと、少しずつ心が疲れていく。
もちろん、人には感情表現の個人差がある。
口下手な人もいる。
照れ屋な人もいる。
だから、「感情豊かじゃないとダメ」という話ではない。
でも、
嬉しいと思ったことを、ちゃんと嬉しいと言える。
感謝したことを、ちゃんとありがとうと言える。
これは、人間関係において本当に大きな才能だと思う。
そして、それは恋愛だけではない。
友人関係でも。
職場でも。
家族でも。
あらゆる人間関係を豊かにする。
私は昔、「結婚相手に必要なのは愛情だ」と思っていた。
今もそれは間違っていないと思う。
でも、愛情って何だろうと考えると。
それは、壮大な言葉ではなく、
『ありがとう』と『嬉しい』を惜しまないこと。
なのではないかと思う。
「いてくれてありがとう。」
「やってくれてありがとう。」
「そんなふうに考えてくれて嬉しい。」
「一緒にいられて嬉しい。」
こういう言葉は、決して派手ではない。
SNSでバズるような言葉でもない。
ドラマの名台詞でもない。
でも、結婚生活を支えているのは、きっとこういう地味な言葉なのだ。
婚活市場では、どうしても条件比較が起きる。
もっと若い人。
もっと可愛い人。
もっと条件の良い人。
でも。
もし、あなたの隣にいる人が、
「ありがとう。」
を自然に言えて。
「嬉しい。」
を素直に表現できる人なら。
その価値は、数字では測れない。
容姿は、正直慣れる。
ドキドキも落ち着く。
年収だって、人生の途中で変わるかもしれない。
でも。
感謝する力。
喜ぶ力。
人の善意を受け取る力。
それは、その人の人格として積み上がっていく。
そして、長い結婚生活の幸福度を左右する。
もし婚活中の男性がこの記事を読んでいるなら、ぜひ覚えていてほしい。
「感じの良い女性」とは、特別なテクニックを持った人ではない。
完璧な人でもない。
ただ、
『ありがとう』と『嬉しい』を自然に言える人。
そんな人なのだ。
そして女性読者の方にも伝えたい。
高価なプレゼントはいらない。
料理が完璧じゃなくてもいい。
気の利いた言葉じゃなくてもいい。
でも、
「ありがとう。」
「嬉しい。」
この二つの言葉を、少しだけ増やしてみてほしい。
きっと、その人の周りには、人が集まる。
大切にされる。
そして、その人自身も、もっと幸せになれる。
結婚とは、愛を証明するイベントではない。
毎日のなかで、
「ありがとう。」
「嬉しいね。」
を積み重ねていく営みだ。
だから私は、今まで出会ったなかで最高に感じの良かった女性ベスト1として、こう結論づけたい。
結局、人は『ありがとう』と『嬉しい』を自然に言える人を好きになる。
そして、もしそんな人と出会えたなら。
どうか、その縁を軽く扱わないでほしい。
人生は長い。
でも、本当に心地よく一緒に歩ける相手は、そう多くないのだから。
第12章 結婚相手を見るときは、容姿だけじゃない
――若い頃の自分に、「お前、本当にそこだけ見てて大丈夫か」と言いたい
もし、20代前半の頃の自分に会えるなら。
たぶん私は、かなり面倒くさい顔をしながら、こう言うと思う。
「お前、本当にそこだけ見てて大丈夫か?」
当時の私は、とにかく「分かりやすい魅力」に弱かった。
可愛いかどうか。
タイプの顔かどうか。
若いかどうか。
周囲に自慢できるかどうか。
一緒に歩いていて優越感を持てるかどうか。
今思えば、ずいぶん幼かったと思う。
もちろん、それは自然なことでもある。
男性は視覚的な生き物だと言われるし、第一印象において容姿が重要なのも事実だ。
実際、婚活市場でも外見は大きな武器になる。
マッチングアプリの「いいね」の数もそうだし、初回デートにつながる確率にも影響する。
だから、
「容姿なんて関係ない。」
とは、私は言わない。
正直に言えば、関係ある。
大いにある。
でも。
婚活をして、実際に何十人もの女性と会って、いろいろな出会いと別れを経験して。
そのうえで思うのは、
「容姿だけで選ぶと、かなりの確率で後悔する。」
ということだ。
なぜなら、結婚は「初対面」ではなく、
「日常」だから。
恋愛の始まりは、非日常だ。
待ち合わせのドキドキ。
初デートの緊張感。
手を繋ぐ瞬間。
付き合いたての高揚感。
全部が新鮮だ。
相手のことをもっと知りたいと思う。
会えるだけで嬉しい。
LINEが来るだけで嬉しい。
でも。
どんな恋愛も、いつかは日常になる。
朝起きて、「おはよう」と言う。
仕事から帰って、「ただいま」と言う。
スーパーで特売の卵を買う。
洗濯物を干す。
食器を洗う。
休日に何をするか相談する。
体調を崩した相手を看病する。
親の介護の話をする。
子どもの教育方針を話し合う。
住宅ローンの返済計画を立てる。
そういう現実がやってくる。
そして、そのとき。
「顔が好みかどうか」だけでは、乗り越えられない場面がたくさんある。
むしろ、重要になるのは、
「この人と一緒にいて、心がすり減らないか。」
ということだった。
今回の記事で紹介してきた女性たちを思い返してみる。
LINEのテンポが心地良かった人。
一緒にデートを考えてくれた人。
「私も払います」と言ってくれた人。
こちらにも質問をしてくれた人。
笑顔で話を聞いてくれた人。
興味を持った表情を向けてくれた人。
お礼LINEをくれた人。
美味しそうにご飯を食べてくれた人。
感謝を形にして伝えてくれた人。
「ありがとう」と「嬉しい」を惜しまなかった人。
正直に言えば。
今となっては、その人たちの服装を正確には覚えていない。
メイクも曖昧だ。
どんなバッグを持っていたかも思い出せない。
でも、
「感じが良かった。」
という感覚だけは、はっきり残っている。
これはすごいことだと思う。
人の記憶に残るのは、スペックではなく、
「その人といるときの自分の感情」
なのだ。
この人といると安心した。
楽しかった。
嬉しかった。
ホッとした。
自然体でいられた。
大切にされていると感じた。
そういう感情が、結婚相手としての魅力につながっていく。
逆に。
どれだけ美人でも。
どれだけ条件が良くても。
一緒にいるたびに疲れる人もいた。
気を遣い続ける人。
何を考えているのか分からない人。
こちらばかりが頑張る人。
感謝がない人。
もちろん、悪い人ではない。
ただ、
「この人と四十年、五十年一緒にいられるか。」
と考えたときに、自信が持てなかった。
若い頃の私は、「結婚=好きな人とずっと一緒にいること」だと思っていた。
今も、その考えは間違っていないと思う。
でも、もう少し正確に言うなら。
結婚とは、『一緒にいて心地良い人』と、何でもない日常を積み重ねること。
なのだと思う。
そして、「心地良さ」は、意外と地味なところに宿っている。
「ありがとう。」
「お疲れさま。」
「美味しいね。」
「今日も頑張ったね。」
「無理してない?」
「それで、それで?」
そんな小さな言葉。
小さな気遣い。
小さな笑顔。
そういうものが、人生の幸福度を作っていく。
婚活をしていると、不安になることもある。
もっと条件の良い人がいるかもしれない。
もっと若い人がいるかもしれない。
もっと美人な人がいるかもしれない。
アプリを開けば、次々と新しい人が現れる。
比較しようと思えば、永遠に比較できる。
でも。
本当に大切なのは、
「この人といると、自分はどんな人間になれるか。」
なのではないだろうか。
笑顔が増えるか。
感謝が増えるか。
優しくなれるか。
自然体でいられるか。
そういう視点で見たとき。
「感じの良さ」は、とてつもなく強い武器になる。
そして最後に、婚活中の男性に伝えたい。
もし、あなたの目の前に。
容姿だけでは説明できないけれど。
なぜか一緒にいると安心して。
なぜかまた会いたくなって。
なぜか頑張りたくなって。
「この人、感じが良いな。」
と思える女性が現れたなら。
どうか、その縁を軽く扱わないでほしい。
恋愛の始まりでは、容姿に目を奪われることもあるだろう。
それ自体は悪くない。
でも。
人生の伴走者として本当に価値があるのは、
あなたを大切にしてくれる人であり、あなたも自然と大切にしたくなる人だ。
結婚相手を見るときは、容姿だけじゃない。
むしろ、長い人生の幸福を左右するのは、その人が持つ「感じの良さ」なのかもしれない。
そして、もしそんな人と出会えたなら。
その人は、あなたが思っている以上に貴重な存在だ。
だから。
絶対に逃がすな。
条件表には載らない。
誰かに自慢しづらいかもしれない。
でも。
何十年後に「あの人と結婚してよかった」と思える相手は、きっとそういう人なのだから。
おわりに
――結婚とは、「感じの良さ」を毎日積み重ねられる人を選ぶこと
この記事を書くにあたって、これまで出会ってきた女性たちのことを一人ひとり思い返してみた。
LINEの返信が心地よかった人。
一緒にデートプランを考えてくれた人。
「私も払います」と自然に言ってくれた人。
こちらにも興味を持って質問してくれた人。
笑顔で話を聞いてくれた人。
目を輝かせながらこちらを見てくれた人。
デート後にお礼のLINEをくれた人。
「美味しい!」と嬉しそうに食事を楽しんでくれた人。
直筆の手紙とクッキーで感謝を伝えてくれた人。
そして、「ありがとう」と「嬉しい」を惜しみなく言葉にしてくれた人。
正直に言えば、その人たち全員の顔を鮮明に思い出せるわけではない。
どんな服を着ていたのかも曖昧だし、髪型だって記憶違いがあるかもしれない。
でも、不思議なことに、
「感じが良かったなあ。」
という感覚だけは、今でもはっきり残っている。
結婚相手を探していると、どうしても条件に目が向く。
年齢。
容姿。
年収。
学歴。
職業。
趣味。
価値観。
もちろん、それらは大切だ。
人生を共にする相手なのだから、現実的な視点は必要だと思う。
でも、それと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが、
「この人と一緒にいると、自分はどんな気持ちになるのか。」
ということなのではないだろうか。
安心するのか。
疲れるのか。
自然体でいられるのか。
笑顔が増えるのか。
感謝したくなるのか。
優しくなれるのか。
結婚生活は、映画のワンシーンのような特別な時間よりも、何でもない日常のほうが圧倒的に長い。
仕事終わりの夕飯。
休日のスーパー。
「今日どうだった?」という会話。
体調を崩した日の看病。
将来への不安を打ち明ける夜。
そんな地味な日々を何十年も積み重ねていく。
だからこそ、本当に大切なのは、
毎日の小さな「感じの良さ」を積み重ねられる人かどうか。
なのだと思う。
そして、これは相手にだけ求めるものではない。
この記事を書きながら、私は何度も思った。
「自分は、相手にとって感じの良い人でいられているだろうか。」
ちゃんと感謝を伝えられているだろうか。
嬉しいことを嬉しいと言えているだろうか。
相手の話に興味を持てているだろうか。
相手ばかりに頑張らせていないだろうか。
結婚は、「最高の相手を探すゲーム」ではなく、
お互いが『感じの良い人』であろうとし続ける営みなのかもしれない。
もし、あなたが婚活中なら。
そして、あなたの目の前に「なんだかこの人といると心地良いな」と思える人が現れたなら。
どうか、その感覚を軽く扱わないでほしい。
条件表には載らない。
誰かに自慢しにくい。
SNSでバズるような魅力でもない。
でも、何十年後に「この人と結婚してよかった」と思える理由は、案外そういうところにある。
容姿は慣れる。
ドキドキも落ち着く。
環境も変わる。
でも、人柄は積み上がる。
「ありがとう。」
「嬉しいね。」
「今日もお疲れさま。」
そんな小さな優しさを、何十年も積み重ねられる人。
もし、そんな人と出会えたなら。
今度こそ、絶対に逃がさないでほしい。
そしてできることなら、あなた自身もまた、
誰かにとって『最高に感じの良かった人』になってほしい。
きっとそれが、幸せな結婚への一番確かな近道なのだと思う。


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